小者の棲家
ひぐらしのなく頃に 56
学校での騒動のあと、魅音と電話。
「どうして今になって」という考えから、詩音は
親だけではなく『どうして悟史くんまで虐げられなければならなかったの』と魅音に食って掛かる。
黙って聞いていた魅音だが、突然、他人行儀な言葉で電話を切る。
会話の流れが合っていないことから
『鬼婆が来たら電話を切る約束』に沿うものだろう。
が、詩音はそれを疑わしいとした。
自分の怒声を聞くのが嫌になって受話器を置いたのでは、と。
信じられない。
症状は徐々に悪化している。

ノート26ページ
『自分の行為のあまりの幼稚さに慄きました。
 私は自分の寂しさを埋めたいだけ。彼の気持ちなどお構いなし。
 それを思えば、悟史くんは本当に紳士的に対処してくれていたと思います。
 でも、…沙都子が許せるかどうかは別。』
理不尽な怒りと憤り。
対象は自分自身から、沙都子へ。


次の場面は綿流し前日。
ここ数日、詩音は無気力に過ごしていた。
そこへ葛西がやってくる。
魅音から事情を聞いていた葛西は、北条悟史の近況を報告する。

鉄平が家を出たのは綿流し前。
自宅には叔母、悟史、沙都子の3人が残った

連続怪死事件は本家の意思が反映されているとしか思えない。
鬼婆の『憂慮』に誰かが気を利かせる。
過去の『祟り』を思い返すと、必ず1人が死ぬわけではない。
1年目と3年目はそうだが、2年目は2人が死んでいる。
叔母と沙都子が死ねばいいのに。
詩音の思い込みは加速する。
(1年目はダム工事現場の監督、2年目は北条の両親、
 3年目は古手家の神主。奥さんは鬼が淵沼に身投げしたとされて
 おり、行方不明扱い。)

「………葛西。今年のオヤシロさまの祟りの犠牲者は誰かって、もう決まっているの?」
工エエェェ(´д`;)ェェエエ工
どっかで聞いた科白ですね。
祟殺し編での圭一とそっくり。

綿流しのお祭り、前日の夕方。(BGMがひぐらしの声)
魅音から公衆電話から連絡が入る。
「悟史は最近、すごく追い詰められてるの。」
悟史は症候群を発症していた?
それとも祟殺し編での圭一のように…
いや、叔母からの小言や嫌がらせに疲れていたはず。
レナに話したように、羽入の気配を感じる等の症状も見られる。
詩音と悟史、2人とも危うい状況だったのか。

お金は目標額に達し、バイトは辞めた。
もう無理をしなくていいんですね、という言葉に答えあぐねた悟史。
「沙都子はもう擦り切れる直前なんだ。だから…。」
だから、の後に残った沈黙。
前者はオヤシロさまの件で、後者は叔母殺害の計画の件か。
どちらも詩音に話すことではないため、沈黙が生まれたのだろう。

悟史の言葉が、鬼隠し編の圭一と重なる。
レナの動揺も仕方がなかったのかもしれない。


TIPS:粉々の日記
 悟史は『オヤシロさまの祟り』による気配を恐れている。
 もうすぐ自分がいなくなってしまうことを感じている。
 そうしたら、誰も沙都子を守ってやれない。
 いなくなる自分には何が出来る? 沙都子に何をしてやれる?
 欲しがってた、大きなぬいぐるみ。
 誰にも虐められない、平穏な生活。
 そのために、…あなたの強さを、どうか僕に。

これまで詩音の日記でTIPSが進行してきたため、悟史の視点からも
TIPSの題名に『日記』を用いたものと思われる。
『粉々の』から感じられるのは、破滅。
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する